コラム
呼吸が浅いと疲労が抜けない? 自分の呼吸をチェックする方法とは
呼吸が浅いと疲労が抜けない?自分の呼吸をチェックする方法とは
みなさんは、自分の呼吸の深さを意識したことはありますか?
呼吸が浅いと、慢性的な酸素不足になってしまう可能性があります。
酸素不足に陥ると、注意が散漫になる、疲労が抜けにくくなるなど、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
今回は、呼吸が浅くなってしまう原因と、呼吸の深さのセルフチェック方法についてお話します。
呼吸が浅いと体の不調の原因に
無意識のうちに呼吸が浅くなってしまう人は意外と多く、体の不調の根本的な原因となっていることも少なくありません。
呼吸によって取り込んだ酸素は脳などの重要な臓器から順に届けられるため、呼吸が浅いと末端まで十分に酸素が行き渡らず、冷え性や肩こりを引き起こしてしまうのです。
さらに、脳まで酸素不足の状態に陥ってしまえば、注意力が散漫になる、集中力が持続しないなど、仕事や社会生活に支障をきたすようになってしまいます。
しかし、呼吸の浅さに自分自身で気づくことは難しいのも事実です。
体の不調を感じる方は一度セルフチェックを行い、自らの呼吸の深さを確認してみましょう。
セルフチェックの方法
呼吸の深さをチェックするためには、体いっぱいに空気を吸い、ゆっくりと吐いてみることです。
ゆっくりと息を吐きながら、苦しくなるまでの時間を測ってみてください。
20秒以上吐き続けられるようであれば呼吸の深さは正常の範囲内です。
しかし、20秒に満たないようであれば普段から呼吸が浅い可能性があります。
呼吸が浅くなる原因としては、ストレスや姿勢の悪さが挙げられます。
気持ちを落ち着けるために深呼吸をすることからもわかるように、心身が緊張した状態では呼吸が浅くなってしまうのです。
また、姿勢が悪いと常に肺が圧迫された状態になってしまうため、浅い呼吸が癖になってしまいます。
猫背の方は、背筋を伸ばして生活するよう心がけることが呼吸改善の第一歩です。
呼吸が浅いときの対処法・改善法は?
呼吸が浅いと感じたときに行いたいのが、腹式呼吸です。
ゆっくりと息を吸い込み、ゆっくりと吐いていきます。ポイントは、肩を動かさないことと、お腹の膨らみ、そしてへこみを意識することです。
姿勢が悪いと肺が十分に膨らまずに効果が弱まってしまうため、しっかりと背筋を伸ばして行いましょう。
腹式呼吸を繰り返すことで、脳が正常な呼吸の深さを思い出すのです。
また、猫背の人やデスクワークが続く人は、背中の筋肉を意識した運動を取り入れるのも有効です。
呼吸の浅さに気がついたときに、両手を背中の後ろで組んで、ゆっくりと上げていきましょう。
しっかり胸を張り、顔を上げて胸を広げるように意識するのがポイントです。
呼吸の浅さを改善するためには、姿勢を悪くしてしまう環境を見直すことも大切です。
パソコンを使う仕事であれば、ディスプレイの高さや角度を調整してみるなど、少しの変化で劇的に姿勢が改善される可能性もあります。
普段の生活を見直し、深い呼吸で心身の健康を維持していきましょう。